1月27日に行われたB1 第19節、ホームの横浜ビー・コルセアーズは島根スサノオマジックとの2戦目に臨み、前半に61失点(横浜BCは35得点)を喫するなど前日からのディフェンスの課題を克服できず、94-73で破れた。
島根(21-12)はペリン・ビュフォードが27得点、10リバウンド、9アシストと前日に続きあわやトリプルダブルの活躍を見せた。その他ではニック・ケイが18得点、10リバウンド、津山尚大が5本の3Pを沈めるなどで19得点を記録した。
一方の横浜(14-19)は、河村勇輝が14得点、5アシストを、ジョシュ・スコットが14得点、7リバウンドをマークした。スコットに代わって12月下旬に期限付き移籍で加入以来、初めて先発ラインナップに名を連ねたカイ・ソットは9得点、2リバウンドを挙げた。
勝った島根はこれでここ6試合を5勝1敗とし、調子の上がらない横浜BCは同じくここ6試合で2勝4敗となった。
コーチ、選手のコメントは以下の通り:
■青木勇人HC(横浜BC)
昨日の試合を受けて手を変え品を変え、いろんなアジャストメントを最初からも試合中も入れながら戦いました。その中で効いた部分もありましたけれどもやっぱりどうしても止められない部分というのが出てきてしまい、そこみ人数をかけた結果、やっぱり今日は津山選手の得点というところで違いを生むプレーをさせてしまったなというふうには思っています。
私たちのオフェンスとしてはオープンのスリーは作れている部分があったとは思うんですけれども、なかなかそこで確率の維持に繋がってこなかった。反面、ここ数試合でしっかりとペイントアタックの部分っていうのは少しずつ形になってきている部分もあって今日もペイントでのポイントでは上回って、確率も悪くなかった。今日のこのスリーのオープンのところのシュート確率が変わっていれば、またもう少し違った戦いになっていたんじゃないかなというふうには感じています。
状況としては勝てていないっていうのは現実としてあるので、これを変えるためには何かしらもっとみんなでアクションをしていくことと、個人としてのステップアップ、それがチームのとしてのステップアップに繋がると思います。
――「アクション」の真意をもう少し聞かせてもらいたい
まずはパフォーマンスの部分で自分の仕事をコートで表現できる自信を持って表現できるようになってほしいなというふうに思います。そこが一番です。こういう今、負けが込んでいるどうしても負けが先行している状況で、チームとしてはどうしても負けていると落ち込みやすいというか、ネガティブな方に向かっていくとは思うんですけれども、その中でもやっぱり自分が優位性に立てるところっていうのは、各個人が持ってると思うので、そこをしっかりとアピールして、この場面は自分だっていうふうに「仕事人」が増えてくればくるほど、チームとしては成熟される。
あとは、戦い方がもっともっと明確になってくるというふうに思っているので、そういう意味でただ待っているだけじゃなくて、やっぱり自分からアクションを起こして、自分の良さをもっと表現してほしいなというふうに思います。
■ポール・ヘナレHC(島根)
良い出だしで試合に入れたことが嬉しく思います。第1クオーターだけで30得点はすばらしいことです。ただ第2クオーターで相手を12得点に抑えたことも同様にすばらしかった。今日はディフェンスの安定感を見たかったですし、その点で今日は良い仕事ができたと思っています。後半、横浜が反撃をしようとする中で38失点に留められたのも同様です。
――チームの安定感はどういったところからもたらされているのか
今日について言えば、ベンチからのインパクトが大きく、津山がシュートを決めてくれました。ハッサン・マーティンも良い働きぶりでした。ただ我々としては自分たちの持つ1つ1つのピースからの貢献を必要としていますし、そうすることでプレッシャーも軽減されます。もちろんペリン・ビュフォードやニック・ケイ、安藤が我々の中核ではあります。しかし安定感はチーム全体の貢献からもたらされるものです。
■河村勇輝(横浜BC)
昨日と本当に同じような展開になってしまったことはチームとしてステップアップできてない証拠だと思うので、負けるにしてもやはり違う負け方というものがチームとして必要だと思うし、そこの部分でもっとやれた部分があるんじゃないかなというふうに思います。勝っても負けてもチームが成長できるステップアップできるような戦いにしないと、やはり今後の戦いに向けてチームの成長というのは絶対必要になってくると思うので、そうですねそこはもっといい考えてというか、やらないといけないかなというふうには思います。
――点差がついていたこともあってか第4クオーターの後半、コートに立つことはなかった
そうですね。やっぱり僕も常にコートに立ってプレイしたいという気持ちはもちろんあります。でもヘッドコーチの考えのもと今、僕がコートに立つべきではないっていう判断をされたっていうのは僕の力のなさだと思うし、そこに至るまでのそういった流れになってしまったというところも、やっぱりエースとしての責任はあるかなというふうに思うので、すごく悔しい気持ちではいベンチには座っていました。
ですが、また僕はベンチに座ってるときに、あまりこれまで試合のプレータイムの機会がなかった選手がハッスルして最後の最後までファンの皆さんのためにもそうですし、自分の存在価値みたいなものをアピールしてる姿を見て、やはりコートに立って選手はもっともっと戦わなければいけないなっていうふうに僕自身も感じましたし、特にスタートでプレーさしてもらってる以上、やはり結果は求められてるもんだと思ってるので、そこははい、すごく悔しい気持ちながらも、またそういった選手たちの奮起を見て、僕も本当にやらなければさらにもっと自覚を持ってやらなければならないなと思いました。
――「悔しい気持ち」とは「屈辱的」という形容詞に置き換えられるか?
3クォーターが終わって30点近く負けてしまっていて、なかなか僕が3クォーターにフル出場をしても点数が縮まらなかった。プレイタイムというよりかは、自分が出ても変わらなかったっていう現状の中で、やはり交代して試合に出れないっていうのは当たり前なことだと思うし、選手としてコートに立って結果が出ないんでてない以上、やっぱそれは情とか抜きで、やっぱりそれは試合に出るべきではないと思います。
どれだけエースだとしても、コートにいない方が今チームがいいんだっていう判断になれば、やはり僕はそれはベンチに座っておくべきかなっていうふうに思うので、それはやっぱり自分にも悔しさだったりもっとやらなければいけなかったんだなっていう自分への戒めも含めて、もっともっとコートに立ってる時間は、チームの勝利貢献できるようなプレーをしなければならないなというふうに思っています。
■デビン・オリバー(横浜BC)
(この2連敗は)厳しい負けだったよ。島根は良いチームだけど、我々もこの週末、もう少し良いプレーができれいればと思うよ。日本では試合数が多いから、次の相手、次の相手とどんどん準備を進めていかないといけないからね。
――シーズンは残り半分ありますが、上位に食い込むという点で危機感は膨らんでいますか?
間違いないね。上位に食い込んでいくための猶予はどんどんと小さくなっているから、危機感は大きいよ。チームとしてはアジャストをしていかないといけないし、選手個々が何ができるかを考えなければならない。だけど、ここからの2、3週で何かを大きく変える必要があると思う