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FIBAアジアカップ予選Window1の第2戦の中国との試合へ向けて、日本男子代表チームが24日、会場の有明コロシアムで前日練習を行った。
日本は歴史的に中国に対して分が悪く、トム・ホーバスヘッドコーチの初陣となった2021年11月のワールドカップ・アジア地区予選Window1では2連敗に終わっている。
以下はコーチ、選手等のコメント:
■トム・ホーバスHC
ーー日本は中国には長らく勝てていません。
2年前にも負けたじゃないですか。その時には富樫(勇樹、千葉ジェッツ)、須田(侑太郎、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、マコ(比江島慎、宇都宮ブレックス)がいましたが、あの3人は絶対に復習したいと思っているはず。
ーー中国はかなり高さがあります。
だから速いゲームをやりたいです。速いペースを作る。難しいですが、ワールドカップでも、(相手に)大きい選手がいても頑張ったから大丈夫だと思いますよ。
ーーグアム戦後に、須田と金近も3P入らない、波があると苦言を呈されていました。
本人たちがメンタルを治せないといけません。須田選手とはいろいろ話しました。
金近には、佐々(宜央、アシスタントコーチ)が話をしました。僕も金近にはいろいろ言ったんですけど、個人の話はあまりしたくなかった。彼がもうマインドセットのアジャストをしないと。波が大きすぎだから。彼はプロフェッショナルですけど、もうちょっとかな。
プロフェッショナルは悪い試合があっても次の日はすぐにできるじゃないですか。いろいろ学びがあるんです。メンタルもれから直しますよ。まだ若いですから。
■河村勇輝
ーー明日戦う中国とは、日本は3年前に連敗しているが、印象はいかがですか?
トムさんが初めて多分試合をされた試合だったかと思います。僕も大学で見ていて、試合に出ていないですけどすごく悔しい内容だったので、僕もリベンジしたいなっていう気持ちはありますし、日本が変わったっていうところをしっかりと見せられるような試合にしたいなとは思っています。
ーー22日のグアム戦での第3クォーターで、河村選手の激しいディフェンスでボールをスティールし、直後相手のアンスポーツマンライクファールを誘いましたが、ホーバスHCは河村選手のディフェンスを「鮫のようだ」と話していました。そのようなことは彼から言われたことはありましたか?
初めですね。昨日のインタビューか何かで聞いて、僕もびっくりしたんですけど、そういった表現をされることは多分ポジティブなことかなっていうふうに思うので、すごく嬉しいことですし、僕の一つの武器にはしていきたいなと思ってます。
ーー河村選手の得点力が上がったこともあって、周囲の目はオフェンス面にばかりに行きがちですが、最初に代表に入った頃にはディフェンスが目立っていた。今でもディフェンスにはプライドをもって臨んでいますか?
そうですね。最初に代表デビューしたオーストラリアと台湾戦でのディフェンスというのは、トムさんにもその印象が強いと思いますし、僕も代表が始まってからディフェンスというのはこのチームの中で担われてる一つの役割かなと思ってるので、オフェンスのところにもしかしたら目が行きがちかもしれないですが、そこは常にディフェンスのところで流れを作れる選手でありたいなとは思ってますね。
ーーオーストラリア戦ウィンドウの後にあったジャカルタでのアジアカップの初戦となったカザフスタン戦では、日本が前半ビハインドを背負うなど苦戦する中、グアム戦同様、第3クォーターに河村選手の強烈なディフェンスで流れをつかみました。その試合は印象に残っていますか?
すごく印象に残ってますね。やはり1試合だけ結果を残すだけではなく、代表に常に試合にで続けることはすごく難しいなと思っていたので、何試合も続けて結果を残すことが大事になるなって思ってた中で、アジアカップで自分を役割としてるディフェンスの部分で、勝利に貢献できたことはすごく嬉しかった記憶がありますね。
■富樫勇樹
ーー明日戦う中国に対して日本は主要国際大会で勝てていないですが、何か思うところはありますか?
その話はチームであって、長い歴史を変える一つのチャンスだと思うので、みんな楽しみにしてると思いますし、実際こうやってワールドカップでアジア1位になって、オリンピック決めっていうのはもちろんですけど、とはいえ直接対決で勝ったわけではないですし、もう十分しっかりこの日本のバスケットの成長を明日の結果で見せることができるのかなと思うので、すごく楽しみにしてます。
ーーグアム戦の後半はボールに触る時間がちょっと短かったかなと思いました。中国戦ではもう少し自分でプッシュアップするような意識を持って臨みたいのでしょうか?
正直、シュートが入らなかったっていうのはやっぱり本当にあったと思うんですけど、かといって悪いシュートを打ってたかっていうとそうではないので、僕がもらうどうこうの以前に、シュートとというかオフェンスとしては完結できてしまう部分はすごく多かったので、特にそこで自分が自分がっていうわけではなかったので。でも次の試合はそうはいかないとは思うので、しっかりコントロールしながらやっていきたいなと思います。
ーー3年前のワールドカップ予選で中国に連敗した時の初戦では、相手のスイッチディフェンスにてこずりましたが、今回、対策はされていますか?
そこは対策としてやってきましたし、明日は間違いなくね同じことがね起きてくると思うので、それをどうするか。しっかりチームとして話し合ってきましたが、それをどれだけコートでできるかどうか。
正直、僕の中でそこが一番の鍵になってくるかなと。高さもそうなのですが、それ以上に中国ののスイッチのディフェンスに対して、こっちがどう攻めるかっていうのは、一番鍵になると僕は思ってます。
■ジョシュ・ホーキンソン
ーー中国にはヤン・ハンセンという216cmある18歳がいて、「中国のニコラ・ヨキッチ」と呼ばれているそうです。ホーキンソン選手もホーバスHCからパスのうまさから「ヨキッチのようだ」と言われていましたね。明日の試合では「ヨキッチ」同士のマッチアップがあるかもしれません。
その選手が中国のニコラ・ヨキッチだというのは知らなかったんだけど、プレーをしているのは見たことがあって、本当に良い選手だよね。
中国には多くの若くて良い選手がいて、大きくて身体能力があるだけでなくて、年齢の割にとても技術もある。最初は誰しも国際経験がないものだけど、(22日の)モンゴル都の試合を見ても彼らは高く、インサイドのリバウンドなどに長けていて、明日のわれわれとの試合もそこが鍵となるだろうね。
ーーグアム戦でのジョシュ・ハレルソン選手の働きについてはどう感じましたか?
彼は素晴らしい仕事をしたと思うよ。試合の始めからいきなり連続で3Pを決めて日本に流れを持ってきたし、彼は大きく、強いのでリバウンドも良かった。
試合前、彼には「日本のユニフォームを着るまでこのことがどれだけ特別なことかはわからないよ」と伝えていたんだけど、彼が晴れて今回の機会を得られたことを良かったと思っているよ。