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2月25日、東京・有明コロシアムでFIBAアジアカップ予選Window1で日本代表(世界ランキング26位)は中国代表(同29位)と対戦し、日本代表が76-73の僅差の勝利を得た。FIBA.comによれば、日本は中国に対して主要国際大会で1936年以来白星をあげていないとのことだったが、今回、88年ぶりに勝者として試合を終えた。
トム・ホーバスヘッドコーチの男子代表就任後初の試合となった2021年のワールドカップ・アジア地区予選Window1の相手は中国だったが、開催された2試合とも完敗に近い内容で敗れている。
日本は試合の出だしから中国に14-3とリードされるが、そこから馬場雄大(長崎ヴェルカ)や井上宗一郎(越谷アルファーズ)の3Pなどで巻き返し、前半を38-38の同点で終える。後半は、なかなか点差を広げられない中で、馬場を中心とするペイントアタックやトランジションからの攻撃が効き、流れを掴んだ。
4本の3Pを沈めた馬場がチームハイの24得点を挙げ、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)が14得点(12リバウンド、8アシスト)で続いた。
以下は試合後のコーチ、選手のコメント:
■トム・ホーバスHC
われわれにとって素晴らしい勝利です。試合後、選手たちにはこう伝えました。こうした質の高いチームに対して勝利を挙げることは自信につながるし、また一歩、過程の中で前進したのだと。その過程とはパリ(オリンピック)のことですが、その目標へ向けての大きな歩みになると。ですから、今回勝つことができて非常にうれしいです。
試合は厳しいもので、出だしは良くなく、中国はリバウンドでわれわれを圧倒していました。しかしそこから、われわれは仕切り直して、細かなことができるようになっていきました。馬場は何本か大きな3Pを決めてくれましたし、彼のディフェンスもすばしいものでした。
われわれの選手たちは自分たちの役割通りの働きをしました。そのことで勝利を勝ち取ることができたのです。2年半前に中国にコテンパンにされてからこの時を待ち望んでいましたし、私にとっても嬉しい勝利になりました。
■馬場雄大
88年ぶりに勝ったというところ。あとは、トム監督が最初に試合をしたナショナルチームに勝ったというのが僕としてもすごく嬉しくて。試合はフィジカルな試合ができたからこそ勝てたのかなと思っていいます。38分じゃなく、35分じゃなく、本当に40分間やりきることできたからこそ勝てたと思います。チームの勝利だと思います。
■富樫勇樹
正直、(中国に)88年も勝てていなかったとは思わなかったので、信じられなかったですけど、でもとトムさんの体制になって最初の2試合でボロボロ負けたのをすごく覚えてるので、すごく成長できたところっていうのは皆さんにも見せることできたと思うので。
でもこれからまだまだしっかりアジアで当たり前のように、こうやって勝てるようになって世界と戦っていけるという高いところを目指したいと思います。
■ジョシュ・ホーキンソン
試合の出だしは自分たちのバスケットボールができていなくて、スピードを生かせず、相手のフィジカルさに負けてしまっていた。われわれとしては彼らに体を当てさせるのではなく、こちらが最初に体を当てねばならない。
中国は身長が大きいので、なおさらそうしなければいけない。われわれは攻撃的でいなくてはいけなくて、全員がリバウンドをしてそしてファストブレークを狙わねばならないんだ。だから試合最初の5分は厳しい展開だったけど、その後、落ち着きを取り戻し、自分たちのリズムを見つけるにいたったんだ。
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