© Kaz Nagatsuka
FIBAアジアカップ予選で日本男子代表チームと対戦するグアム代表が21日、会場の有明コロシアムで前日練習を行った。
グアムで注目の1人が、日本生まれグアム育ちで、B1・信州ブレイブウォリアーズでプレーするサイモン拓海だ。
22日の試合の登録メンバーには入らなかったものの、今回の日本の招集メンバーには2022-23シーズンに信州でサイモンとチームメートだったジョシュ・ホーキンソン(現サンロッカーズ渋谷)もいる。
前日練習後、この23歳のシューティングガードに話を聞いた。
――グアム代表でのプレーはいつ以来にになりますか?
サイモン 2019年か20年にチャイニーズ・タイペイと戦った以来なので、けっこう久しぶりですね。
――あとは、パシフィックゲームズでもプレーしていますよね。
サイモン それもありました。去年の11月にパシフィックゲームズでプレーして以来です。すっかり忘れてました、すいません(笑)。
――今回、日本と戦うことについてはどう感じていますか?
サイモン みなさん知っての通り、私はハーフで今、日本でプロバスケ選手として頑張っているので、私にとってこの試合は本当に大きな試合だと思うし、相手に友だちもいるから、それも楽しみなのですが、やっぱりこのステージで、こんな大きな試合に出られるのは本当にありがたいです。
――Bリーグが中断した後は代表の合宿でグアムに戻られたんですか?
サイモン いいえ、合宿はこっちでやりました。4日間ほどの合宿だったのですが、グアムの難しいところは、みんなけっこうバラバラ(な場所に拠点を置いている)で、合流して3日、4日間(の合宿を経て)試合をやるというのは普通なんです。
――ジョシュ・ホーキンソン選手とは何か話はしましたか?
サイモン はいありました。彼は日本で一番仲の良い人で、ほぼ毎日LINEとかしています。
――グアムはFIBAランキングでも日本より下でアンダードッグだと見られていますが、どういう戦いを見せたいですか?
サイモン 自分たちの作戦を遂行するのを意識しています。どんな相手でもグアムのバスケをやりたい気持ちがあります。人口あたりのFIBAのランキングはけっこう良いと思いますし、これからもっと頑張って、そのランキングも上げられるようにしたいです。
――去年のワールドカップでの日本の試合は見ていましたか?
サイモン はい、もちろんです。その時はジョシュを応援していましたが、今回は応援はしません(笑)。
――まさか仲の良いジョシュ選手の日本と対戦するとは想像していましたか?
サイモン そうですね。でも去年、もしかしたらあるかな、そうなったらいいねとは(彼と)話していて、それが今年になってもう戦う機会ができたので、ちょっとびっくりしています。
――グアムのメディアでサイモン選手のことを「グアムのステフィン・カリー(NBAゴールデンステート・ウォリアーズ)」と書いてあるのを見ました。
サイモン そうですね。今、(信州で)プレータイムは限られているので、この試合で活躍して、今後、チームのステフ・カリーのようなシューターになりたいと思っています。
――代表でも役割は変わらないですか?
サイモン そうですね。ほぼシューターで、今回はちょっとハンドリングとかもすると思いますので、そこをアピールしたいと思っています。
――ご家族などは明日の試合を見に来たりはしますか?
サイモン 父が日本にいるので、明日、来るんですけど、グアムの人たちもこの試合を見るので、特に母や弟とか友だちとか、みんな私の応援をしてくれると思うので、そこもありがたいです。
――普段、Bリーグでプレーするサイモン選手ですが、日本チームで警戒する選手は誰ですか?
サイモン 日本のロスターはすごい選手ばかりなのでチーム的にディフェンスで、みんなで抑えるのが作戦です。もちろんジョシュとか河村(勇輝、横浜ビー・コルセアーズ)、富樫(勇樹、千葉ジェッツ)とか、もうみんなを抑えないといけないので、1対1じゃなく、5対5で抑えることを意識しています。