B1 第22節の川崎ブレイブサンダース対琉球ゴールデンキングスの試合は、アウェイの後者が手負いの川崎に対して固いディフェンスと高確率の3Pで87‐75で勝利を収めた。
出だしはスイッチを使い激しいディフェンスから入った川崎の出だしは悪くなかったが、第2Qからマッチアップゾーンなどのディフェンスを敷いてきた琉球に対して川崎オフェンスは攻めあぐね、点差を広げられる。第3Qには琉球がジャック・クーリーとアレックス・カークの「ツインタワー」を出してきたことなどもあって、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンス得点もあって同Q終盤には最大19点のリードを許してしまう。
第4Q。川崎は昨日、選手登録をされた益子拓己が躍動。彼が3本の3Pを決めたことなどで川崎は終盤、6点差にまで迫るが、残り約40秒から松脇圭志がコーナーからの3Pをヒットし、琉球が逃げ切った。
琉球(25-12)は5本の3Pを決めた松脇が15得点。その他に岸本隆一(11点)、アレックス・カーク(11点)、ジャック・クーリー(10点)、牧隼利(10点)と二桁得点者が5人出た。
川崎(20-17)はトーマス・ウィンブッシュが26得点。3Pが4分の4だった益子が12得点でそれに次いだ。
1月初旬から大黒柱のニック・ファジーカスを膝の故障で欠く川崎は、前節の京都ハンナリーズとの対戦で右足首を負傷したジョーダン・ヒースも欠場。高さを欠いたことでリバウンドでは42−22(オフェンスは12-5)と圧倒され、セカンドチャンスからの得点でも21失点(川崎は10点)を喫したのが、敗因として挙げられた。
琉球と川崎は2月14日、沖縄アリーナで天皇杯準決勝で再び相まみえる。
選手、コーチのコメントは以下の通り:
■桶谷大ヘッドコーチ(琉球)
――今日はカークとクーリーを同時に起用する場面もあった。
「オフェンスではイニシアチブもあると思いますし、ただスペーシング的にドライビングレーンがなくなるっていうところの難しさはあるんですね。そこでもう一番本人たちはもうトランジションディフェンス、これがクリアできない限りツインタワー使えないよっていう話はしてたんですけど、
もうジャックが「それやるから、頑張るから、出してくれ、俺にプレーイングタイムをくれ」って言っていて、それでプレーイングタイムを上げたわけではないですけどでもそういう何かモチベーション上がってたんで、今日ちょっと使って試してみようかなっていうので、試してみました。
アレックス・カーク…だけじゃなくてやっぱりヒュー(渡邉飛勇)もいるんで、この5番が3人っていうところでどれだけその時間配分しながら詰めていけるかは結構このチームのキーになるんかなっていうふうにははい、思ってるんで、今日は今日のゲームでスリービッグだけじゃなくてツインタワーもできたんで、これをやりながら、この完成度っていうのを上げていきたいなというふうに思ってます」
■佐藤賢次ヘッドコーチ(川崎)
「試合を通してインサイドがちょっと不利な中で、いろいろ仕掛けをして、相手のターンオーバーを17誘うことできましたし、1人1人しっかりファイトする姿勢は見せられたかなと思います来週セミファイナルの相手でもあるので、嫌な印象は与えられたんじゃないかなと思っています。
ただ、これにクォーター15点ぐらい…15‐0ぐらいかな、のランを作られたところがあったと思うので、やっぱそこをもうちょっと早く切れるように、相手もトラップに慣れてきて、こちらはゾーンを攻めあぐねていて、ディフェンスの指示とオフェンスの指示と出しながらでしたけど、オフィシャルタイムアウト明けでちょっと流れ切れたんですけどやっと、あれもちょっと早く切れなかったのが、自分としては、この試合大きな反省です。
選手とも話してそういう時間帯にどうやってあの悪い時間をどれだけ短くできるか、そこをやっぱ、勝ちきっていくために必要だと思うので、あそこ、何か話し合って、また週末に向かって、いい準備したいと思います」
■益子拓己(川崎)
「チームの選手が欠けていく中で、リバウンドのところリバウンドのところはしっかりバトルしてフィジカルバトルしようっていうことだったんですけど、前半ちょっとオフェンスリバウンド、リバウンドのところで、セカンドチャンスを与えてしまって、相手にリズムを作らせてしまったなってのはあります。
後半しっかりハーフタイム、全員で話し合って、もう1回リバウンドバトル、フィジカルバトルして、セカンドチャンスのところを全員で消そうというふうにやって、結果はちょっと負けてしまったんですけどそれでもしっかり追いつけるとこまで行って、チームとしては、勝てるっていう自信も見えたのでそこは良かったかなと思います」